アンチウィルスNOD32！

2014年版の「ESET Smart Security」は、定評のあるマルウェア能力をさらに高める新機能を3つ搭載している点が大きな特徴となる。1つ目の新機能は、メモリーの監視を強化する「アドバンスド メモリスキャナ」だ。最近のマルウェアは、ファイルが暗号化されていることも多く、定義ファイルを参照したパターン検査や、ファイルの行動から検出するヒューリスティック検査では認識しきれないことがある。だが、この「アドバンスド メモリスキャナ」は、メモリー内で解析を行うことで暗号化や偽装工作の施されたマルウェアであっても動作を食い止めることができるのだ。

2つ目の新機能は、アプリケーションの脆弱性を狙った動作を監視する「エクスプロイト ブロッカー」だ。最近のマルウェアは、Webブラウザーやメールソフトなど広く使われるアプリケーションの脆弱性を突破口にして侵入を試みるものがあるが、この新機能は、疑わしいふるまいを見つけ次第、動作にブロックをかけることができる。

3つ目の新機能ネットワークの脆弱性を防御する「バルナラビリティ シールド」は、Windowsの通信プロトコルSMBやリモートデスクトップ用通信プロトコルRDPの脆弱性を防御できる。

これらの新機能は、まず最初に「バルナビリティ シールド」がファイルのダウンロード時に起こりうる脅威を監視し、次にダウンロードしたファイルの内容を「エクスプロイド ブロッカー」がチェック、さらにファイルの読み書きの際のチェックを既存の「ヒューリスティック検査」が行い、最後まで検出できなかったマルウェアについては、「アドバンスド メモリスキャナ」がメモリー上で監視するという流れで、各機能が連携して危機の監視を行う。

新機能も追加してより一層凄みが増しましたね。